株式投資を始めた際に様々な指標や情報に触れることになりますが、その中でも「騰落レシオ」という言葉を聞いたことがある方も多いかもしれません。では、騰落レシオとは一体何なのでしょうか?
騰落レシオとは?
騰落レシオ(とうらくレシオ)とは、株価が上昇する銘柄の数と下落する銘柄の数の比率を示す指標です。相場の過熱感や売られすぎを見るときの一つの指標となります。個人投資家が市場の動向を把握するために参考にすることが多い指標のひとつです。
騰落レシオの計算方法
騰落レシオは、単純に売買された全株式の中で、値上がりした銘柄の数を値下がりした銘柄の数で割ったものです。具体的な計算式は以下の通りです。
騰落レシオ = 値上がりした銘柄数 ÷ 値下がりした銘柄数
たとえば、上場している全株式が1000銘柄のうち、値上がりした銘柄が400銘柄、値下がりした銘柄が200銘柄だった場合、騰落レシオは400 ÷ 200 = 2となります。
騰落レシオを読み解く
騰落レシオが1より大きい場合、上昇相場であると判断されます。逆に、騰落レシオが1よりも小さければ、下落相場であると見なされます。
騰落レシオが高い場合、市場全体が上昇している可能性が高いため、投資家は上昇相場に乗じて儲けることができるかもしれません。一方、騰落レシオが低い場合、マーケット全体が下落している可能性が高いため、リスク管理には十分気をつける必要があります。基本的には下の画像のように、騰落レシオを表す際には%で表すことが多く、1=100(%)となります。
引用サイト:https://nikkei225jp.com/data/touraku.php
騰落レシオの使い方
個人投資家が騰落レシオを活用する際には、以下の点に留意すると良いでしょう。
・マーケット全体のトレンドを把握する
騰落レシオは、市場全体のトレンドや雰囲気を知る手掛かりとして活用されます。上昇相場や下落相場の転換点を探るために、騰落レシオの推移を追いかけることが重要です。
・リスク管理を徹底する
騰落レシオは相場の過熱感や売られすぎも表してくれています。客観的に全体感を見ることで現状の投資に対するリスク管理を行うことができます。騰落レシオを参考にしつつ、自身の投資スタイルやリスク許容度に合わせて適切な判断を行うことが求められます。
まとめ
騰落レシオは、市場全体のトレンドを把握し、取引のタイミングを見極める重要な指標の一つです。個人投資家が活用する際には、正確な情報収集と慎重な判断が欠かせません。投資の世界は常に変動するため、常に冷静な判断が求められます。是非、騰落レシオをうまく活用して、賢い投資を行ってみてください。
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