最近は何といってもNTTの下落が話題になっています。この下落の背景と、私自身の今後のNTTに対する投資方針について書いていきたいと思います。
下落要因
考えられる下落要因はいくつかありますが、主なところは以下のものかなと思います。
・NTT法の改正や廃止を巡るもの
・今後の見通しが他社と比べて弱気
・期待に反して増配幅が小さかった
・グローバル事業の利益率低め
・政府の大規模売り出し懸念
・信用買い残の多さ
日本を代表する通信会社はほかにもKDDIやソフトバンクなどがありますが、その2社に比べて業績見通しが保守的だったこと、そして増配幅も0.1円程度と期待に応えられなかったことは影響していると思います。
さらに、政府による大規模売り出し懸念があり、それが全体の30%ほどということもあり、現在の下落率23%にまだ届いていないこともあると思います。
需給面で見ると信用倍率が46倍もありかなり良くない状況ではあります。
投資方針
結論から申し上げますと、短期的にはまだ買い場ではないと思います。長期的には少しずつなら買い増ししていいタイミングだと感じています。では下値の目途はどこなのか考えていきたいと思います。
短期的な株価の動き
単純に政府売り出しの影響を元に30%下落することを考えてみると、株価としては135円水準になります。ここがいったんの下値の目途と考えることもできます。
また上のチャートを見てみると過去に3度ほど147円付近で反発しています。ここを下抜けるか、反発するかが直近では大きな焦点になってくると思います。もし下抜けたら先ほど述べた135円あたりまではずるずると下落することが予想されます。
長期的な株価の動き
ただ、NTTは優良企業だと私は思っています。通信企業はインフラとして安定していますし参入障壁も高いです。日本の中でも体力のある会社で連続増配もしているので長い目で見たら買い場になると思います。ただ短期的には、あまり雰囲気が良くないのでその点には留意しながら投資することが重要だと思います。
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