こんにちは!管理人のオサムです。😊
この記事は、「【2025年版】個人向けリスキリング補助金・給付金ガイド」の後編です。
前編では、リスキリング支援の基礎知識として「補助金・助成金・給付金」の違いを解説し、特に雇用保険に加入している(いた)方向けの主要な国の制度「教育訓練給付制度」について、2025年の最新情報を含めて詳しくご紹介しました。
[この記事は「【2025年版】個人向けリスキリング補助金・給付金ガイド」の後編です。
前編をまだお読みでない方はこちらからどうぞ!
【2025年版】個人向けリスキリング補助金・給付金 徹底活用ガイド(前編)
– 教育訓練給付を徹底解説!✨
後編となる今回は、
- 🤝 雇用保険が使えない方向けの「求職者支援制度」
- 🚀 キャリアチェンジを目指す方向けの「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」
- 👨👩👧👦 「ひとり親家庭」向けの特別な支援
- 🗺️ 意外と見落としがちな「地方自治体」独自の制度
- ⚠️ 申請で失敗しないための「共通の注意点」
について、掘り下げて解説していきます。
前編の教育訓練給付制度が合わなかった方も、こちらでピッタリの制度が見つかるかもしれません。最後まで読んで、あなたに最適な支援制度を見つけ、賢くスキルアップ・キャリアアップを実現しましょう!🔥
個人が使える国の制度②:求職者支援制度 🤝
「雇用保険の加入期間が足りない…😥」 「フリーランスから正社員を目指したいけど、使える制度はある?」
そんな方に注目してほしいのが、厚生労働省が提供する「求職者支援制度」です 。この制度は、雇用保険を受給できない求職者の方(例: 雇用保険の受給期間が終わった方、加入期間が足りない方、自営業を廃業した方、学卒未就職の方など)が、早期に就職できるよう支援することを目的としています。
主な支援内容は以下の2つです。
無料の職業訓練(求職者支援訓練)🎓
スキルアップや再就職に役立つ様々な職業訓練を原則無料で受講できます 。
- 訓練コース例:
- 基礎: ビジネスパソコン💻、オフィスワーク📄
- IT: WEBアプリ開発📱、プログラミング(Javaなど)、ネットワーク🌐
- 事務・経理: OA経理事務📊、医療事務🏥、調剤事務💊
- 介護・福祉: 介護職員初任者研修、実務者研修🧑⚕️
- デザイン: WEBデザイン🎨、DTP
- その他: CAD📐、ネイリスト養成💅など
- 特にデジタル分野の訓練コースは拡充が進められています 。
- 訓練期間: 多くは2ヶ月~6ヶ月 。より長期(最長2年)の公共職業訓練を受けられる場合もあります。
- 託児サービス付きコース: 👶 小さなお子さんがいる方も安心して受講できるよう、託児サービスが利用できるコースもあります 。
訓練期間中の給付金(職業訓練受講給付金)💰
訓練期間中の生活を支えるため、一定の要件を満たす場合に給付金が支給されます 。
- 職業訓練受講手当: 月額10万円
- 通所手当: 訓練施設への交通費(月額上限42,500円)🚃
- 寄宿手当: 遠方から通うために家族と別居して寄宿する場合、月額10,700円 🏠
【重要】給付金の支給要件: ❗ この給付金を受け取るには、かなり厳しい条件があります 。
- 収入要件: 本人収入が月8万円以下
- 世帯収入要件: 世帯全体の収入が月30万円以下(※一部資料では25万円とありますが、最新の公式情報をご確認ください)
- 資産要件: 世帯全体の金融資産が300万円以下
- 不動産要件: 現在住んでいる所以外に土地・建物を所有していない
- 出席要件: 訓練実施日の全てに出席すること(やむを得ない理由でも出席率8割以上が必須)← ここ、非常に重要です! 💯
- その他の要件: 世帯内に同時にこの給付金を受給している人がいない、過去に不正受給がない、過去6年以内にこの給付金を受給していないことなど。
訓練だけ受けることも可能! 👍 もし収入要件などを満たせず給付金が受け取れない場合でも、無料の職業訓練自体は受講できる可能性があります 。例えば、親や配偶者と同居していて世帯収入が基準を超える離職者の方や、一定収入のある在職者の方でも、訓練の必要性が認められれば対象となり得ます。これは大きなメリットですね!
申請手続き📝
この制度を利用したい場合は、まずお住まいの地域を管轄するハローワークに相談し、訓練コースの選択や申込手続きを進めることになります 。
ハローワーク公式サイト
この制度は、雇用保険というセーフティネットから外れた方々にとって、スキルを身につけ再就職を目指すための重要な支援策です。ただし、給付金の条件は厳しく、特に出席要件(原則皆勤!)は強い意志とコミットメントが求められます 。受講を決める前に、ご自身の状況と照らし合わせ、最後までやり遂げられるかしっかり検討することが大切です。
【2025年10月~】新しい選択肢:リ・スキリング等教育訓練支援融資制度 🏦
前編でも少し触れましたが、2025年10月からは、雇用保険未加入者(フリーランス、主婦・主夫、離職者など)を対象とした新しい融資制度「リ・スキリング等教育訓練支援融資制度」が開始予定です 。これは、受講料(年間最大120万円)や生活費(年間最大120万円)を借り入れできる制度で、訓練修了後に就職し、賃金が一定以上上昇した場合などに返済額の一部が免除される可能性がある点が特徴です 。求職者支援制度の給付金要件を満たせない方にとって、もう一つの有力な選択肢となりそうです。
個人が使える国の制度③:リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業 🚀
「今の会社で働きながら、新しい分野に転職したい!」 「専門的なスキルを身につけて、キャリアチェンジを実現したい!」
そんなキャリアアップ・キャリアチェンジを目指す在職者の方に注目なのが、経済産業省が推進する「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」です 。
この事業の最大の特徴は、民間の事業者(補助事業者) が提供する「キャリア相談 → リスキリング講座の受講 → 転職支援」までを一体的にサポートしてくれる点です 。
プロセスとメリット ✨
- キャリア相談🗣️
まず、採択された民間事業者に登録し、専門家によるキャリア相談を受けます。ここで自分の強みや目指すキャリアパス、必要なスキルなどを明確にします 。 - リスキリング講座受講💻
キャリア相談の結果を踏まえ、その事業者が提供するリスキリング講座を受講します。講座内容はデジタルスキル(AI、データサイエンス、プログラミングなど)や専門スキルなど、多岐にわたります。 - 転職支援🤝
講座修了後、キャリア相談や習得スキルに基づき、転職に向けた具体的なサポート(求人紹介、面接対策など)を受けられます 。
個人にとっての最大のメリットは、リスキリング講座の受講費用の一部が補助されることです 。
- 補助額💰
- 講座を修了すると、受講費用の最大1/2~2/3程度(上限額あり、例: 40万円)が補助されます。
- さらに、転職に成功し、転職先で1年間継続して就業すると、追加で受講費用の1/5程度(上限額あり、例: 16万円)が補助されるケースが多いです。
- 合計で最大70%程度(上限56万円など)の補助が受けられる計算になります 。
- 注意: ⚠️ 補助率は、事業者が経済産業省から採択された時期や事業内容によって異なる場合があります 。必ず利用したい事業者の最新情報を確認してください。
対象者と利用方法 🙋♀️🙋♂️
- 主な対象者
現在、企業等で雇用されている方(在職者)で、雇用主の変更を伴う転職(キャリアチェンジ)を目指している方 。 - 利用方法
- 国に直接申請するのではなく、経済産業省の「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」公式サイトで、この事業に採択されている民間事業者(補助事業者)を探します。🔍
- 興味のあるサービスを提供している事業者を見つけたら、その事業者に直接申し込みます。🖱️
この制度は、国が民間企業のノウハウを活用し、個人の「リスキリング」と「労働移動の円滑化(転職)」をセットで後押ししようという意図が明確です。実際に転職し、それが賃金上昇に繋がることまでを目標(KPI)として設定している点からも、単なるスキル習得だけでなく、成果(キャリアアップ)にコミットした支援と言えるでしょう 。
ただし、利用できるサービス内容や質、講座の選択肢は、選ぶ民間事業者によって大きく異なります。どの事業者のプログラムが自分の目標に合っているか、しっかり比較検討することが成功のカギになります。公式サイトで事業者のリストをチェックし、それぞれのウェブサイトで詳細を確認してみましょう👀
キャリアチェンジを本気で考えているなら、この制度は非常に魅力的です。ぜひ検討してみてください。
個人が使える国の制度④:ひとり親家庭向け支援 👨👩👧👦❤️
ひとり親家庭(母子家庭・父子家庭)のお父さん・お母さんには、上記に加えて、さらに手厚い独自の支援制度が用意されています。これは、こども家庭庁や厚生労働省、地方自治体が連携して提供しているもので、就労や自立を特にサポートすることを目的としています。
a. 自立支援教育訓練給付金 🎓
- 目的
ひとり親の方が、就職に有利なスキルや資格を習得するための教育訓練講座の受講費用を支援します 。 - 対象者
児童扶養手当を受給しているか同等の所得水準にあるひとり親の方で、就職のためにその訓練が必要と認められる方など 。事前に自治体への相談・計画策定が必要です 。 - 支援内容
対象講座の受講費用の60%を支給。上限額は講座の種類や期間によって異なり、例えば一般教育訓練相当なら上限20万円、専門実践教育訓練相当なら修業年数×40万円(最大160万円)などとなります 。 - 重要ポイント✨
もし前編で解説した「教育訓練給付金」の対象でもある場合は、差額分がこの制度から支給されます(合計で60%または上限額まで)。つまり、併用することで自己負担をさらに減らせる可能性があるのです! - 対象講座
教育訓練給付制度の指定講座や、自治体が独自に指定する講座など 。
b. 高等職業訓練促進給付金 🏠
- 目的
ひとり親の方が、就職に有利な専門資格(看護師、保育士、介護福祉士、デジタル系資格など)を取得するために養成機関で6ヶ月以上修業する場合、その期間中の生活費負担を軽減するための支援です 。 - 対象者
児童扶養手当受給者か同等の所得水準にあるひとり親の方で、対象資格の取得が見込まれ、仕事や育児との両立が困難な方など 。 - 支援内容
養成機関での修業期間中(上限4年)、月額最大10万円程度(住民税非課税世帯の場合。課税世帯は減額あり)が支給されます。さらに、修了までの最後の1年間は月額4万円が加算される場合も 。これは生活費の支援なので、非常に助かりますね😊 - 対象資格例
看護師、准看護師、保育士、介護福祉士、理学療法士、作業療法士、調理師、製菓衛生師、シスコ技術者認定、LPI認定など 。
これらの制度は、ひとり親の方が経済的な心配を少しでも減らして、安定した就労に必要なスキルを身につけられるように、授業料だけでなく生活費まで含めた包括的なサポートを目指している点が特徴です。
相談・申請窓口🏢
これらの制度の詳細は、お住まいの市区町村の、ひとり親家庭支援担当窓口(例: 子育て支援課、福祉事務所など)で確認・相談してください 。
【地方自治体】の独自支援制度(例示)🗺️
国の制度だけでなく、都道府県や市区町村といった地方自治体も、地域の実情に合わせて独自のリスキリング支援策を展開している場合があります 。これは意外と見落としがちですが、掘り出し物の支援が見つかる可能性も!💎
なぜ自治体も支援するの?🤔
- 地域の産業振興(例: 特定分野の人材育成)🏭
- 地元企業のDX推進支援 💻
- 地域住民の雇用促進・所得向上 📈
といった、地域ごとの課題解決や活性化を目的としていることが多いです。そのため、国の制度とは異なる対象者や支援内容になっていることがあります。
具体的な事例(あくまで一部です!)
- 東京都: 🗼
- DXリスキリング助成金
都内の中小企業や個人事業主が従業員にDX関連研修を受けさせる際の費用を助成 。 - 短期集中型資格取得支援訓練事業
都内在住の求職者や非正規雇用者などを対象に、特定の資格取得(ITパスポート、宅建士など)のための短期集中訓練(eラーニング+合宿)を無料で提供 。
- DXリスキリング助成金
- 大阪府: 🐙
- 大阪府スキルアップ支援金
大阪府在住で、国の教育訓練給付の対象外となる求職者などが、指定の教育訓練講座を受講・修了した場合に費用の一部(例: 費用の3/4または1/2)を補助 。※予算に限りあり、申請期間注意。⏰ - 大阪府リスキリング支援補助金
中小企業が従業員のスキルアップを行う際の費用を補助(令和7年度~)。
- 大阪府スキルアップ支援金
- その他の自治体例(名称のみ)
- 石川県: 金沢市大学連携リスキリング促進助成金
- 岐阜県: ものづくりDX人材育成リスキリング事業
- 宮城県: 中小企業デジタル化支援事業(アドバイザー派遣や導入経費補助)
- 富山県: リスキリング推進事業(講座受講料補助など)
このように、内容は様々です。東京のようにDXに特化したものもあれば、大阪のように国の制度を補完するようなもの、特定の産業(ものづくりなど)に焦点を当てたものもあります。
【重要】自分の地域の情報を必ずチェック!🔍
国の制度に加えて、あなたがお住まいの(または勤務している)都道府県や市区町村のウェブサイトを必ず確認してください!
自治体のウェブサイトの「産業・労働」「雇用支援」「中小企業支援」「DX推進」といったカテゴリーをチェックすると、情報が見つかりやすいかもしれません 。
国の制度が使えなくても、自治体の制度なら使える、というケースも十分にあり得ます。情報収集を怠らないことが、利用できる支援を最大限に活用するコツです!💡
申請時の共通注意点 ⚠️
どの制度を利用するにしても、申請で失敗しないために共通して注意すべき点があります。せっかくのチャンスを逃さないために、しっかり確認しておきましょう 。
- 申請期限の確認と厳守! ⏰
- これが最も重要です。補助金は公募期間が短いもの、給付金は「修了後1ヶ月以内」など期限が決まっているものがほとんどです 。1日でも過ぎたら受け付けてもらえません。 必ず事前に確認し、余裕を持ったスケジュールで準備を進めましょう。
- 必要書類の事前準備と不備チェック! 📄✅
- 申請には多くの書類が必要です(申請書、本人確認書類、収入証明、講座の領収書・修了証明書など)。書類の不足や記入ミスは、不支給の大きな原因になります 。提出前に何度も確認し、コピーを取っておくことをお勧めします。
- 受講したい講座が対象か確認! 📚
- 「この講座で学びたい!」と思っても、その講座が利用したい支援制度の対象として指定・認定されていなければ補助は受けられません 。必ず事前に、制度の公式サイトやハローワーク、自治体の窓口で確認しましょう。
- 自分の利用資格(Eligibility)を再確認! 🙋♀️🙋♂️
- 雇用保険の加入期間、収入・資産状況、居住地、年齢、現在の就労状況など、制度ごとに定められた利用資格を満たしているか、申請前にもう一度しっかり確認しましょう 。思い込みは禁物です。
- 申請窓口と手順の確認! 🏢🖱️
- どこに(ハローワーク?自治体の窓口?オンライン申請システム?)、いつ、どのように申請するのかを正確に把握しておきましょう 。事前相談や事前申請が必要な制度も多いので注意が必要です。
- 予算上限に注意! 💰💨
- 特に補助金や一部の自治体制度では、予算の上限に達し次第、期間内でも募集が終了することがあります 。利用を決めたら、なるべく早めに申請手続きを進めるのが得策です。
これらの点をしっかり押さえて、スムーズな申請を目指しましょう!👍
まとめ:あなたに合った制度を見つけるために 💡
さて、前編・後編にわたり、個人が活用できるリスキリング関連の補助金・給付金制度について詳しく見てきました。多くの制度があって少し混乱するかもしれませんが、最後に、自分に合った制度を見つけるための考え方を整理しましょう。
考えるべきポイント: 🤔
- あなたの目的は?
- 今の仕事に役立つスキルを広く学びたい ➡️ 一般教育訓練給付金
- 特定の資格を取って転職やキャリアアップに繋げたい ➡️ 特定一般教育訓練給付金
- 専門分野を深く学び、本格的なキャリアチェンジを目指したい ➡️ 専門実践教育訓練給付金、リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業
- とにかく早く就職したい(雇用保険が使えない) ➡️ 求職者支援制度
- ひとり親家庭で、就労のためのスキルや資格が必要 ➡️ ひとり親向け支援制度
- あなたの状況は?
- 雇用保険に加入している/最近まで加入していた ➡️ 教育訓練給付制度 が第一候補。加入期間を確認!
- 雇用保険に加入していない/受給資格がない ➡️ 求職者支援制度、リ・スキリング等教育訓練支援融資制度(2025年10月~)、自治体独自の制度 をチェック。
- 在職中で転職を考えている ➡️ リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業 も有力候補。
- ひとり親家庭である ➡️ ひとり親向け支援制度 をまず確認。
- 収入・資産の状況 ➡️ 求職者支援制度の給付金やひとり親向け支援には所得制限あり。
- 利用したい講座は決まっている? 📚
- その講座が、検討している制度の対象として指定されているかを確認。
これらの点を考慮し、まずは自分に最も関係がありそうな制度から、ハローワークや自治体の窓口、各制度の公式サイトで詳細情報を調べてみましょう。
公的支援を賢く活用しよう! ✨ 変化の激しい時代、スキルアップやキャリアチェンジは、将来の自分の可能性を広げるための重要な投資です。国や自治体が提供するこれらの支援制度は、その投資を後押ししてくれる強力なツールです。
確かに制度は複雑で、手続きも少し面倒かもしれません😅
しかし、少しの手間をかけることで、数十万円単位の支援を受けられる可能性があります。ぜひ、この記事を参考に、積極的に情報収集し、あなたに合った制度を見つけて活用してください!
最後に、最も重要なこと❗
制度の内容や条件、申請期間などは頻繁に変更される可能性があります 。特に2025年は様々な変更点がありましたね。利用を検討する際は、必ず最新の公式情報を、厚生労働省、経済産業省、こども家庭庁、お住まいの自治体などのウェブサイトや、ハローワーク等で確認するようにしてください。
この記事が、あなたのスキルアップとキャリアアップの一助となれば幸いです。応援しています!💪🔥
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